beni
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2026.08.30

その課題は、誰の課題だろう。

デザイン思考では、
共感する

課題を定義する

アイデアを創造する

プロトタイプをつくる

検証する
というプロセスを行き来しながら、より良い答えを探していきます。
この中で、私が特に大切だと考えているのが、最初の「共感」と「課題の定義」です。
例えば、ある掃除機が想定より売れていないとします。
企業側から見ると、「掃除機が目標より○○台売れていない」が課題に見えるかもしれません。
でも、それは企業に起きている“結果”であって、顧客が抱えている課題ではありません。
顧客が本当に実現したいのは、掃除機を買うことではなく、部屋をきれいな状態にすることです。
そこには、
「忙しくて掃除する時間がない」
「重い掃除機を出すのが面倒」
「子どもが寝ている間は音を立てられない」
「細かい場所まできれいにできない」
といった、生活の中の困りごとがあるかもしれません。
こうした行動や感情、生活の背景に目を向けることが「共感」であり、そこから本当に向き合うべき課題を見つけることが「定義」なのだと思います。
もし最初から「掃除機をもっと売るには?」と定義してしまえば、アイデアも機能追加や値下げ、広告施策に寄ってしまいます。
一方で、「忙しい人が、無理なく部屋をきれいに保つには?」と問い直せば、掃除機という既存の答えに縛られず、発想の幅は大きく広がります。
創造も、プロトタイプも、検証も大切です。
ただ、どれだけ優れたアイデアを出しても、最初に捉えた課題がずれていれば、間違った問いに対して完成度の高い答えをつくることになってしまいます。
企業が解決したいことからではなく、顧客が実現したい状態から考える。
デザイン思考の出発点は、そこにあると私は考えています。

tagデザイン思考 tag共感 tagCX tag顧客志向

Shotaro Murakami
Shotaro Murakami

とても共感しました。
特に「企業が解決したいこと」と「顧客が実現したい状態」は、似ているようでまったく違うものだと思います。

つい目の前に見えている数字や事象を「課題」と捉えてしまいますが、その一歩手前にある行動や感情まで遡れるかどうかで、出てくる答えは大きく変わりますよね。

「正しい答えを出す」こと以上に、「何を問いとして置くか」。
デザインがもっと上流から関わる意味も、まさにここにあるのだと感じました。

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