Story Thinking

2色で世界観をつくり、1色で感情を動かす

配色を考えていると、こんなことがある。

「なんだか物足りない。」

そう思って色を一つ足してみる。
でも、今度は少し賑やかすぎる。
別の色に変えてみたら、なんだかまとまりがなくなった。
気づけば、カラーパレットにはたくさんの色が並んでいる。
そんなとき、私が意識している考え方がある。

「まず2色で世界観をつくり、最後の1色は色彩心理から考えてみる。」

例えば、ピンクとアイボリー。
この2色なら、柔らかく可愛らしい世界観がつくれる。

でも、ここにもう少し元気で楽しい印象を加えたいなら?
私は黄色を選んでみる。
ピンク × アイボリー × イエロー
黄色が持つ明るさや活発なイメージが加わり、少し弾むような雰囲気になる。

では、安心感や穏やかさを加えたいなら?
今度はグリーンを選んでみる。
ピンク × アイボリー × グリーン
自然や安らぎを連想させるグリーンによって、柔らかな世界観に落ち着きが生まれる。

同じ2色でも、最後の1色を変えるだけで、デザインの表情は変わる。

つまり

最初の2色は「どう見せたいか」

最後の1色は「どう感じてほしいか」

このように役割を分けると、色を選ぶ理由が明確になる。
もちろん、黄色を使えば必ず楽しく感じるわけでも、緑を使えば誰もが安心するわけでもない。
色の印象は、文化や経験、周囲の配色、使う面積によっても変わる。
だからこそ、色彩心理を絶対的な正解として扱うのではなく、配色を考えるためのヒントとして取り入れている

そして最後は、自分の目で確かめる。

3色目が強すぎないか。
全体のバランスは崩れていないか。
伝えたい印象になっているか。

配色が物足りないと感じたとき、必要なのは新しい色ではなく、色の役割を整理すること。

まず2色で世界観をつくる。
最後の1色で、伝えたい感情を加える。

配色に迷ったときの一つの方法としてこれをおすすめしたい。

「この色でどんな気持ちを届けたいか」

そんな視点を持つだけで、配色の考え方は少し変わる。
私にとって配色とは、色を並べることではなく、色に役割を与えること

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Shotaro Murakami
Shotaro Murakami

「色に役割を与える」という言葉がいいですね!

色そのものの美しさだけでなく、その色によって相手にどんな感情を届けたいのか。配色にも、きちんと意図があるんだなと改めて感じました。

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